next up previous contents
Next: 6.4 想起結果 Up: 第6章 実験 Previous: 6.2 ニューラルネットワークによる学習

6.3 内部記憶を持つニューラルネットワークによる学習

このネットワークは、同研究室専攻科卒業生徳島大己氏の 「ニューラルネットによる気温予測」の研究にて使われ、 良い結果が得られたので 音符にも適用できないかと思い使ってみた。

「カエルのうた」を内部記憶を持つニューラルネットに 15万回学習させた時の経過を図(6.3)に示す。 学習の結果、誤差は tex2html_wrap1484 までしか減少しなかった。 上で述べた、音符の長さ、高さの量子化の問題を考慮しても、 この内部記憶を持つニューラルネットワークは、学習できてないといえる。 また、学習回数を増やしても、発散したりしてこれ以上は減少しなかった。 よって、内部記憶を持つニューラルネットワークは、 音符の学習には適用できないことがわかった。 このネットワークについては、これ以上の実験は行なわないものとする。

   figure352
図 6.3: 内部記憶を持つニューラルネットの学習経過



Deguchi Toshinori
Thu Jul 13 11:47:42 JST 2000