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6.2 ニューラルネットワークによる学習

過去1音だけの入力で次の音を予想するのは困難だと予想されるので、 入力層の素子数を20個にし、過去10音から次の音を出力できるようにした。 図(6.1)にこの実験で使用するニューラルネットワークの構造を示す。 これは、入力層が音の長さと高さ2つのニューロンが10対で計20個の素子があり、 中間層は50個で、 出力層は1つの音符を表すために2個の素子を使用している。 入力層には教師信号 tex2html_wrap1470 を入力し、出力層の出力と 教師信号 tex2html_wrap1471 とでバックプロパゲーションを行なう。 なお、使用する教師信号は先程も述べたように「カエルのうた」である。 この曲をニューラルネットに 15万回学習させた時の経過を図(6.2)に示す。

学習の結果、誤差は tex2html_wrap1472 まで減少した。 もう少し学習回数を増やせば、 tex2html_wrap1473 になるかもしれない。 しかし、音符の長さが tex2html_wrap1429 ,音符の高さが tex2html_wrap1430 で 間違った量子化がされるので、 tex2html_wrap1472 という値は、十分学習できたといえると考えられる。

   figure335
図 6.1: 学習と想起で使用するネットワークの構造

   figure342
図 6.2: ニューラルネットの学習経過



Deguchi Toshinori
Thu Jul 13 11:47:42 JST 2000