Next: ユーザテスト
Up: ユーザビリティの評価方法
Previous: ウェブユーザビリティ評価スケール(WUS)
ヒューリスティックとは「経験則」という意味である。
ユーザビリティエンジニアやユーザインターフェースデザイナが、既知の経験則に照らし合わせてインターフェースを評価し、ユーザビリティ問題を明らかにする評価手法である。
被験者を必要としないので短期間で実施できる。
また、初期のプロトタイプや、場合によっては仕様書レベルでも評価が行えることから、インターフェース開発の多くの場面で活用できる。
評価手順は以下の通り。
- 使用するヒューリスティックを決める。
- 複数の評価者が個別に、ユーザインターフェースを評価し、問題点をリストアップする。
- ヒューリスティック評価者ミーティングを開き、互いに評価結果を報告し合い、問題点を整理する。
ヒューリスティックとして使用されるものは、ニールセンの「ユーザビリティ10原則」が有名である。
- システム状態の視認性を高める
- 実環境に合ったシステムを構築する
- ユーザにコントロールの主導権を自由度を与える
- 一貫性と標準化を保持する
- エラーの発生を事前に防止する
- 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
- 柔軟性と効率性を持たせる
- 最小限で美しいデザインを施す
- ユーザによるエラー認識、診断、回復をサポートする
- ヘルプとマニュアルを用意する
Deguchi Lab.