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入力パターンの比率による平均最大完全学習数の比較

比率ごとに最大完全学習数の平均値、最大値、最小値をとり、比較したグラフを図 5.17に示す。 $x$軸は「1」の比率、$y$軸は最大完全学習数を表す。 $x$軸は比率が20〜49まで、$y$軸は130〜160までの所を切り取ってグラフ化した。 平均最大完全学習数に着目すると、全体的に、1の比率が40となる比率を境に、 20:80または49:51に近づくほど平均最大完全学習数が増えていることがわかる。 ただし、35:65の時や、47:53のときなど例外もある。 最大完全学習数の最大値と最小値に着目すると、 一番大きく差が開いている「1」の比率が35の場合で、最大値が149、最小値が127である。 従って、同じ比率でも学習パターンセットの違いによって、最大完全学習数にかなりの差があることが分かる。 最大値に関しては、約150パターン目あたりで学習能力が落ち始めるという限界があるので、比較的に比率の影響を受けやすいが、 最小値に関しては、比率の影響よりも学習するパターンセットによって大きく変わることが分かる。

図 5.17: 入力パターンの比率による最大完全学習数
\includegraphics[scale=1.1]{sample/N100_mlsn.eps}



Deguchi Lab. 2016年3月1日