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結論

本研究では、スクイークによるマイコン制御システムの開発を行った。

まず、スクイークとマイコンの間の通信プロトコールを決定して、C言語プログラムをマイコンに書き込んで、動作確認を行った。

次にスクイーク内のマイコン制御アプリケーションの開発と改善を行った。インタネット上でシリアルポートを制御するモーフがあるのでそれを利用した。通信プロトコルとこのモーフの使い方が分かればタイルを並べ替えるだけで簡単にロボットの制御が出来る。夏休みに、電気情報工学科の公開講座に参加した中学生とソフトピアジャパンで行った「ロボットキッズ大集合」に参加した小学生ににこのアプリケーションを使ってもらった。なかに、誤ってタイルを消したりする人もいたので、利用者が簡単にタイルの中身を消したり、変えたりする事が出来ないように工夫する必要があると分かった。

このため、Smalltalkを使ってシリアルポート制御するためモーフをクラス化することを行った。命令などもこのクラスの中に入れて隠したので利用者がタイルスクリプティングをやっている時、誤って命令の中身を替える事などが無くなった。

さらに、利用者がモーフの外見を見て何を制御するモーフかが分かるように、モーフの外見を変えた。画像データが入っている変数の追加と初期化するメソッドを変える事でこれを実現できた。

夏休みにこのシステムを使った人にアンケートを行った結果、このシステムはまだ使いにくいと分かった。 本研究で作ったものはマイコン制御システムで、どの教材を使うかによってはまた必要とされるアプリケーションが変われるのに対して、利用者がレスキュークローラー専用のアプリケーションを求めていたのでアンケートの結果がこのようになったと考えられる。 そこで、次にレスクロ制御専用アプリケーションを作成した。利用者がプロトコルを気にしなくても、[前進する], [アームを動かす]といったタイルを使えば簡単にレスクロの制御が出来るアプリケーションが 作成できた。

これにより、スクイークを使ってロボット制御を行う事が簡単になったので、これからもっとたくさんの小・中学生が楽しみながらスクイークでロボット制御をしたりして簡単なプログラミングの知識や数理的な考え方やロボットの技術の基礎を身に付けると期待できる。



Deguchi Lab.