本研究で用いたカオスニューラルネットワークモデルは, 図5.1の相互結合型ネットワークで, 個々のニューロンを相互に結合した. i 番目のカオスニューロンのダイナミクスは 式(5.1), 式(5.2)となる. また出力関数は式(3.3)で与えられるシグモイド関数を用いた.
通常の連想記憶モデルでは 入力パターンを初期入力としてのみ用いることが多いが, ここでは外部入力として入力パターンを継続的に与える. また, 従来のカオスニューラルネットワークを用いた連想記憶モデルの多くは ニューロンの出力に関してのみ時間加算を考慮しているのに対し, 式(5.2)では外部入力に関しても離散的な時間加算を考慮している. 式(5.2)の各パラメータの値を表5.1のように決めた.