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3.2 結合荷重の変化回数

ネットワークは結合荷重を変化することで学習をすることができ,変化する回数が多ければそれだけ学習をしようとしていると言える。パターンを学習できない場合の結合荷重の変化数はどの様になっているのか,結合荷重の変化回数特性も同様に, tex2html_wrap_inline218 を変化させてニューロンがのべ何回結合荷重を変化させたか調べた。20セット目の結合荷重の変化回数は図 2 の様になり,サンプルとして数個のニューロンを用意し,その変化回数を調べた。これらから,どの素子の変化回数も同じ形状をたどっていることが分かった。図から tex2html_wrap_inline218 が 5 を越えると,急激に結合荷重の変化回数が伸びていることが分かる。この場合, tex2html_wrap_inline218 が 5 以下ならほとんど学習をすることはなく, tex2html_wrap_inline218 が 5 以上の場合,20セット目であっても多くの学習をしていると考えられる。先の図 1と図 2 を照らしてみると,二つの特性は tex2html_wrap_inline218 が同じ値を越えると急に変化していることが分かる。 tex2html_wrap_inline218 が大きくなることで結合荷重の変化回数が増えるが,パターンの学習が成功していない。これは,ネットワークがその都度学習しているパターンにより,それまで学習に成功したパターンを忘れ,再び未知パターンとして学習しているからだと考えられる。



Deguchi Toshinori
Wed May 22 17:02:24 JST 2002