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「ユーザビリティエンジニアリング原論」におけるユーザビリティの定義

ウェブユーザビリティの権威であるJakob Nielsen博士が、 その著書「Usability Engineering」のなかで語っているユーザビリティの定義を ここに紹介する。 Jakob Nielsen博士は、その著書の中で、システムの受容性を最上位概念とし、 その下位概念としてユーザビリティが存在するとしている。 「システムの受容性とは、システムがユーザ およびそのクライアントや管理者すべてのニーズと要求を満たしているかどうか」 ということである。 ユーザインターフェイスのユーザビリティは、 5つのユーザビリティ特性からなる多角的な構成要素をもっているとされる。

繰り返しになるが、ここで紹介しているユーザビリティ特性は、 すべてのユーザに当てはまるものではない。Jakob Nielsen博士も 「同じシステムを違うユーザが違う作業に使えば、 対象とするユーザビリティ特性も違うという結果になりかねません。 ユーザビリティ測定はテスト作業の形態、つまりどのユーザビリティ特性を測定するかを決定するところからスタートなのです。」といっている[3]。



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月24日 水曜日 15時55分02秒 JST