まず,4 パターン 6 通りの内積値の平均でまとめる。 この平均値と想起に成功した率,想起時間の平均の関係は, 図 7.3, 7.4 のようになる。
図 7.3: 相関内積と想起成功率の関係(直交なし,4 パターン 6 通り)
図 7.4: 相関内積と想起時間の関係(直交なし,4 パターン 6 通り)
この図より,直交からはずれるに従って,成功率が低くなっていることがわかる。 想起時間は,失敗している時間は値で表すことができないので,想起したもののみで ある。しかし,失敗した時の時間は,無限大と考えれば,成功率の悪い内積値では, 図の値よりさらに時間がかかっていると考えていいことになる。 したがって,直交からはずれるに従って想起時間がかかることになる。