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6.3 特徴量

 

サーチアクセスは,検索したいパターンの特徴を入力することにより, その特徴を持ったパターンを検索するものである。この特徴について説明する。

例えば,アルファベットでは, ``A,H,I,M,O,T,U,V,W,X,Y'' に共通しているのは,「左右対称」であり, ``B,C,D,E,H,I,O,X'' は,「上下対称」である。 この「左右対称」や「上下対称」が特徴である。 サーチアクセスでは,このような特徴を数値化した特徴量を用いる。

特徴抽出では,カオスニューラルネットワークが出力したパターンの特徴量を 計算する。特徴比較では,特徴抽出で計算された特徴量と 入力された特徴量が,どの程度一致しているかを調べる。 この比較により,次節で説明するシナプス前抑制による制御が実現できる。

なお,特徴抽出・比較にバックプロパゲーションを用いることにより, ニューラルネットワークのみでサーチアクセスを実現することができる。



Deguchi Toshinori
1998年03月12日 (木) 16時16分01秒 JST