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7.1.2 ソースファイルの追加方法

 

fdesign が作成したソースファイルだけでもコンパイル可能であるが, オブジェクトを動作させても何も実行されない。 したがって,どのオブジェクトを動作させた時に何を行うかを関数として, 作成されたソースファイルに追加する必要がある。 また,起動時のオブジェクトの状態を設定する必要がある。 これらの基本的な方法を簡単に説明する。

まず,初期設定やオブジェクトの動作後に呼び出される関数を追加するファイルは, 基本的に,それぞれ filename_main.cfilename_cb.c である。

初期設定は, /* fill-in form initialization code */ のコメント後に記入する。 初期設定に用いる関数は,主に fl_set_ の付く関数名となっている。 例えば,文字を入力するオブジェクトにあらかじめ文字を設定しておくには,

fl_set_input(obj,str);
とする。ただし,obj は文字を入力するオブジェクトのポインタ, str は入力する文字列を示す。

また,オブジェクト動作後に呼び出される関数はあらかじめ作成されているが, 内容は空になっている。したがって, 関数内のコメント /* fill-in code for callback */ 以下に関数の内容を 記入する。 ここでは,fl_set_ の付く関数以外に, fl_show_(別のウインドウを開く)や fl_get_(オブジェクトの状態を得る)等もよく使用される。

なお,これらの関数の詳細は,html 形式のマニュアル, あるいは付録 A.1A.3 等の プログラムリストのコメントを参照のこと。 また,デモソフトが付属されているので, やらせたい事柄と類似のプログラムを探して, そのソースファイルを調べることにより,関数の使用方法を理解することができる。 デモプログラムは,数十種類用意されているが,

% demo
と実行するとウインドウが開いて, その数十種類のプログラムをボタンで選択して起動させることができる。



Deguchi Toshinori
1998年03月12日 (木) 16時16分01秒 JST