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ステップ3

“1”の数の少ないグループから、順次隣接するグループの各項を比較し、 10進数で tex2html_wrap_inline2151 異なる二つの10進数の組をすべて探し出し、 表6.2の左側の欄に示すように、その組み合わせを記入する。 さらにその二つの10進数の差 tex2html_wrap_inline2111 を隣の欄に書く。この二つの10進数に相当する2進数は i 番目のビットを除いて、すべて他のビットは共通であるから、共通部分だけを右側の欄に記入し、 非共通ビットには−を書く。このとき、組み合わせに使った項について、表6.1tex2html_wrap_inline2131 欄に tex2html_wrap_inline2131 印を記入しておく (例では“1”の数が0の2進数はないから、“1”の数が1と2のグループの比較から始める。 10進数で1、3の組み合わせは、その差が tex2html_wrap_inline2163 であり、i=2となるから、 下から2ビット目が非共通ビットとなり、右側の欄には、Cの部分に−が記入されている。 1、9の組では差は tex2html_wrap_inline2169 であるから、4ビット目に−を記入する。以下同様に、 7、15の組み合わせまでの7種の組が表6.2に示すように得られる)。 このステップにより、隣接する二つの最小項の組み合わせがすべて判明する。

 

10進数の組 10進数の差 tex2html_wrap_inline2111 A B C D tex2html_wrap_inline2131
1, 3 2 0 0 - 1 *
1, 9 8 - 0 0 1 *
2, 3 1 0 0 1 - tex2html_wrap_inline2131
2, 6 4 0 - 1 0 tex2html_wrap_inline2131
3, 7 4 0 - 1 1 tex2html_wrap_inline2131
6, 7 1 0 1 1 - tex2html_wrap_inline2131
7, 15 8 - 1 1 1 *
表 6.2: 隣接関係にある2項の組み合わせ

 



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