同様の実験を今度は第4章 第3節で説明した当研究室の提案する内部記憶を持つ ネットワークにおいても行なった。 学習対象として先述のエノン写像と折り曲げ模様の写像を用いて、 この二つのカオスアトラクタを一つのネットワークに学習させた。 このネットワークの出力はエノン写像の場合と折り曲げ模様の 写像の場合の2種類がありえるためそれぞれの写像における 出力と教師信号との誤差を測定した。 エノン写像における実験結果が図5.4、 折り曲げ模様の写像における実験結果が図5.5である。 どちらにおいても定数を一定のまま学習を行なったものと定数を小さくしながら 学習を行なったものでは後者の方が精度が良いことがわかる。