学習させたネットの実際の出力を図5.6、 図5.7に示す。 図5.6はエノン写像を出力した例で、 図5.7は折り曲げ模様の写像を出力した例である。
また、一つのニューラルネットに二種類のカオスアトラクタを 学習させた場合の出力が一方のアトラクタから他方へと 切り替わる様子を調べた。ループさせる回数が 少ないとエノン写像もしくは折り曲げ模様の写像のどちらが 出力されるかはランダムとなる。どちらかの写像を 出力させたい場合にはループの回数を5回以上にすれば 確実になった。 図5.8から図5.12は学習回数 七百万回のネットワークで教師信号を折り曲げ模様の写像として ループ回数を0回から4回まで 増加させたときの出力の変化例である。 図5.8はループ回数0回、図5.9は1回、 図5.10は2回、図5.11は3回、 図5.12は4回での例である。 5回ループさせたものが先出の図5.7である。