研究室の概要

この研究室では、ネットワーク応用システム,位置情報応用システム,加点資料分析への計算機利用(文理融合分野)の研究を行っています。 H23年度に岐阜高専にできた研究室です。

研究室の研究テーマ

スマートフォンを用いた情報提示システム

近年、スマートフォンと呼ばれる高性能な携帯端末が急速に普及しています。 これらの端末は常にインターネットに接続できるだけでなく、多種のセンサーを備えています。 また、3Gや無線LAN、Bluetoothなど複数の通信装置を持っていることも特徴です。 田島研究室では、スマートフォンの持つこれらの特徴を利用したシステムの研究を行っています。 例えば、周囲のユーザのつぶやきを集め周辺のホットな情報を自動的に提示するシステムや、 センシング情報を利用し、自転車などの安全性を高めるシステム、 ハードウェアの複数の通信装置を使い分けることにより、安全性や通信速度などを向上させるシステムなど、を考えています。

位置情報応用システム

携帯電話へのGPS標準搭載が進み、誰もが容易に自分の位置を 測定できるようになってきました。位置情報の応用分野は広く、 測量だけでなく、ITS、運送分野、情報通信、人文科学系の調査(古地図 を使った地域調査や、社会調査)など多岐に渡ります。 田島研究室では、この位置情報を利用するシステムの研究を行っています。 携帯端末のGPSで取得した値を、通信回線を通してサーバに蓄積し、 地域の活性化や高齢者の安心・安全のために役立てるシステムを研究中です。 また、人文科学分野への応用システムとして、地域の看板や言語(方言など) の調査を行うためのシステム開発にも力を入れています。 さらに、屋内やビル街などで精度が低下するGPSの問題点を補うために、 GPS以外の方式を組み合わせた新しい測位方式のアイデアなども検討しています。

人文学分野への応用システム

看板やポスターなどに書かれた文字や言語の調査を言語景観調査と呼びます。 言語景観調査を行うことで、地域の特徴や言語に対する規範意識等が考察できます。 本研究室では、この調査のためのツールを開発して、公開しています。

漢文で書かれた資料を日本語で理解して読むための技術として、漢文に記号や 仮名などを加えた資料を訓点資料と呼びます。訓点資料を理解するために、釈文や 書き下し文が作られていますが、訓点そのものを電子化して分析する研究について は、電子化の手法が困難などの理由からあまり進んでいませんでした。本研究室では この訓点電子化のためのツールを開発し、実際の資料を電子化する作業を進めています。

配属学生と研究テーマ

H31/R1年度

特別研究(専攻科)

氏 名特別研究タイトル対外発表など
神谷 涼斗テーマ検討中
丹羽 拓実テーマ検討中

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
中島 健太テーマ検討中
古川 芽依テーマ検討中
森 晴樹テーマ検討中

H30年度

特別研究(専攻科)

氏 名特別研究タイトル対外発表など
林 昌哉書き下し文の生成を目的としたヲコト点の電子化に関する研究 じんもんこん2017
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)第118回研究会
じんもんこん2018
藤澤 功起動間隔の動的変更により長期運用を実現する河川モニタリングシステム マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2017

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
稲葉 善大キャリア教育に特化したポートフォリオ作成システムの制作
神谷 涼斗双方向変換が可能な音楽視覚化手法の検討
坂井 俊介土壌水分を測定するIoTデバイスの試作
丹羽 拓実学生名の正確な変換を特徴とする校内放送向け音声文字化システム

H29年度

特別研究(専攻科)

氏 名特別研究タイトル対外発表など
西中 智樹岐阜県外来生物情報システムにおける情報提示方法の高度化に関する研究 FIT2015 第14回情報科学技術フォーラム
FIT2017 第16回情報科学技術フォーラム
吉永 颯斗夜間のトイレに注目した屋内用行動見守りシステムの試作 FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
大橋 拓馬感性に基づく楽曲分類を活用した音楽コード自動認識手法の検討
墨 啓希遠隔地での共同音楽制作を目的としたMIDIメッセージ伝送システムの試作
髙木 雅哉視線情報と位置情報を組み合わせた側方確認動作検知手法の提案
森 祥平ランサムウェア対策を目的としたファイル保護方式の検討

H28年度

特別研究(専攻科)

氏 名特別研究タイトル対外発表など
中島 颯人買い物客の行動分析のためのBLEを用いた屋内測位方式検討用シミュレータの試作 FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム
山崎 壮平地域観光用アプリケーションにおける最適な行動履歴記録方式の研究 エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2016

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
岡田 名津時間コスト付きToDoリストの設計と有用性の調査
林 昌哉アドホックネットワークを活用した授業内テスト用ツールの試作
藤澤 功シングルボードコンピュータを用いた環境モニタリングシステムの試作

H27年度

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
石谷 友宏株取引をテーマとした能動的な授業のためのコンテンツ開発
樋口 雄太睡眠状態に注目した高齢者の見守りシステムの試作
西中 智樹家族とのつながりを深める高齢者見守りアプリの試作
細野 佑斗Twitterにおける段階的な位置情報共有方式の試作

H26年度

特別研究(専攻科)

氏 名特別研究タイトル対外発表など
佐村 拓哉スマートフォンを用いた言語景観調査を支援するシステムの研究 日本語学会2014年度秋季大会
藤吉 良太加速度センサを活用したクラウドサービスによる高齢者見守りシステムの開発 マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2014

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
中島 颯人買い物支援システムのためのBeaconを用いた屋内測位手法の研究
水野 泰雅非接触によるスマートフォン操作のためのウェアラブルデバイスの試作
山崎 壮平映像文化作品の舞台を対象とした観光用アプリケーションの試作

H25年度

特別研究(専攻科)

氏 名特別研究タイトル対外発表など
三宅 隼スマートフォンに搭載された複数のセンサを用いた位置情報推定補助手法の研究 2013年電子情報通信学会 総合大会
篠田 篤スマートフォンと組み込みデバイスを用いた スポーツ自転車向けセンシングシステムの研究 2013年電子情報通信学会 総合大会
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2014

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
河村 祐樹スマートフォンを用いた明るさ強度マップの試作
佐藤 史章位置情報修正のためのスマートフォンによる乗り物判定手法の研究
橋村 和樹スマートフォンと計測デバイスを組み合わせた熱中症防止アプリの試作

H24年度

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
青木 慎パンフレットを対象としたマーカーレスARによる情報提示システムの開発
佐村 拓哉言語景観調査を支援するスマートフォンアプリの開発 情報処理学会 第98回CH研究会
藤吉 良太クラウドサービスを用いた高齢者見守りアプリケーションの開発 2013年電子情報通信学会 総合大会

H23年度

卒業研究

氏 名卒業研究タイトル対外発表など
渡辺 愼高齢者のためのスマートフォンによる見守りシステムの開発 情報処理学会第74回全国大会
三宅 隼スマートフォンに搭載された複数のセンサを用いた位置情報推定補助手法の研究  
2019.5.10 更新