: 正準変換
: ベクトル空間
: 直和
実行列によって定まるベクトル空間からベクトル空間への変換
を考えると
が成立する.上式を変換の線形性と呼び,線形性の成り立つ変換を線形変換と呼ぶ.
任意の線形変換に対して
で表されるの部分空間を変換の値域という(が部分空間になるかは各自検証).また
で表されるの部分空間を変換の零空間という(が部分空間になるかは各自検証).
特にの場合には
が成立する.すなわちベクトル空間を,に関連した2つの部分空間の直和として表すことができる.
例 次の線形変換を考える:
これに対し値域,零空間は次のように求められる:
で与えられる.
endo
平成16年6月30日