教師信号No.2は時間的な変化を考慮したものである。 これは図 5.4のように、ある時刻 t においての視野分割データと、1単位時間前の時刻 t-1 の視野分割データから、ターゲットの動きを予測するものである。 この図は説明のために、実際より簡略化してある(視野の分割数やターゲット数)。 また、右側の図の黒い点は、ターゲットが動く前にいた位置である。
もしも、複数のターゲットが視野に入った場合は、動きを予測したターゲットの中で、距離が一番近いものを標的とする。 ゲーム開始時はターゲットの視野データがないため計算できないので、ゲーム開始から1単位時間後までプレーヤーは動かないものとする。
ターゲットの動きを予想する計算は、ある時刻 t においてのプレーヤーとターゲットとの距離を [pixel]、相対角度を
[rad]、1単位時間前の時刻 t-1 においてのプレーヤーとターゲットとの距離を
[pixel]、相対角度を
[rad]としたときに、
の計算をする。1単位時間後(時刻 t+1 )、この だけターゲットは進むことになる。
そして、
が正であれば、そのターゲットはプレーヤーに向かってきていることになるので、相対角度を
と計算する。
アルゴリズムは、
20[pixel]だけ進む
動きを予測したターゲットが1単位時間後に移動する場所を
正面に捉えるような角度 [rad]
進まない(0[pixel]進む)
視野角と同じ [rad]