シミュレータを用いてカオスニューロンを周期パターンの学習の用いるには幾つかの問題点がある。
一つは、 (第三章参照)の値を層単位でしか変更できないことである。検出すべき周期パターンは長さが一定でないので
の値を変化させなければならないことは明らかである。また、中間層のニューロンの働きは複雑で、ニューロンごとにおいても
の値は変化させなければならないのである。
二つめは、ユーザーが自由にとり出したり指定したりできる変数か少ないことである。
を変化させるための式はそれぞれ
となる。シミュレータでは などの値は扱えないので、
の式は変更できない。