next up previous contents
Next: 2.2 ニューロンの機能 Up: 第2章 ニューロン Previous: 第2章 ニューロン

2.1 ニューロンの構造

1943年、マッカロとピッツは神経細胞のモデルを提案した。これが神経回路を機能面からとらえた最初の研究である。まず、神経細胞としてのニューロンについて述べる。

   figure11
図 2.1: 神経細胞の簡略図

ニューロンは生体の中で情報処理用に特別な分化を遂げた細胞である。図2.1に示すように、ニューロンは本体の細胞の部分、そこから枝分かれしている樹状突起と呼ばれる部分、細胞から一本だけ伸びてその末端で枝分かれする軸索の、三つの部分に分けられる。樹状突起には、他のニューロンから伸びている軸索が結合しており、そこから信号を受けとる。 この結合部分をシナプスと呼ぶ。



Deguchi Toshinori
1996年12月18日 (水) 11時08分12秒 JST