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2.3 ニューロンの数理モデル

ニューロンが多入力−1出力の非線形素子である。1943年、マッカロとピッツはニューロンのモデルを提案した。それを、図2.2に示す。

   figure25
図 2.2: ニューロンモデル

ここで tex2html_wrap_inline1390 は、このニューロンに対する i 番目の入力であり、 tex2html_wrap_inline1394i 番目の入力に対する結合荷重である。 tex2html_wrap_inline1398 は、このニューロンの閾値である。 y は、このニューロンの出力である。 以上のことを基にして、次のような式を導くことができる。

  equation32

出力はこの式(2.1)に単位ステップ関数(図 2.3)をかけ、 最終的に出力を式(2.2)の形にする。

  equation39

これらの関係をひとまとめにして、次の式が得られる。

  equation45

この動作を示すものを基本素子と考え、これらが結合しあったものをニューラルネットワークと呼ぶ。

   figure49
図 2.3: 単位ステップ関数



Deguchi Toshinori
1996年12月18日 (水) 11時08分12秒 JST