また、学習に有効な遅れ時間は 教師信号の周期と同じ周期で 表れることが多かった。 ある学習に有効な遅れ時間と その一周期あとの遅れ時間を 比較しても学習が完了するまでの 学習回数に大きな変化はなかったため、 多くの計算量を必要とする一周期あとの 遅れ時間を用いる方が 効率が悪いことが分かる。 さらに、学習に有効な遅れ時間は 教師信号の一周期のデータ数以下で 表れることが多かったため、 遅れ時間の選択の範囲は 教師信号の一周期のデータ数以下で 十分であると言える。
ある信号を学習させるのに有効な遅れ時間に 近い遅れ時間ではその学習中の平均の誤差に なんらかの変化が表れることが多かった。 つまり、 ある程度学習させたとき、 学習はしないが 学習中の平均の誤差に変化があれば、 それに近い遅れ時間を用いると 学習が可能になる可能性があることが言える。