2.4節に示したカオスニューロンによる 相互結合型ネットワークを実験に用いた。
ただし、外部入力の数は1つのニューロンに対して1つとした。 つまり、式(2.8)において は外部入力の数を表す記号であるため、となる。 また、外部入力に対する結合荷重は全てのニューロンにおいて一様とし、 その値は2.0とした。
ニューロンからの出力値の範囲はから1までとしたため、出力関数として、 式(2.4)を変形した式(4.1)を用いた。
シグモイド関数の傾きの緩急を表す定数を0.015として実験を行なった。 カオスニューロンの応答との関係を示した 図 2.5から明らかなように、 のとき、カオスニューロンはカオス的挙動を示す。
時間減衰定数については、外部入力項が、相互結合項が、 不応性項がとし、不応性項をスケーリングする定数とした。 これらの値は、過去の研究により適当と判断された値である。
なお、外部入力項、相互結合項、不応性項の 初期値は全てのニューロンにおいて0とし、 結合荷重についても初期値は全て0として実験を行なった。