これまでの研究においては0.05が適当として用いられてきた。
一方で、ネットワークの記憶容量は
を0.05より小さく取ることで
増大することが知られている [6]。
本実験はこれに倣い、
が0.05以下(0.00625から0.05まで0.00625間隔)の場合について、
4.2節「実験方法」に示した方法により動的想起で想起されるパターン数を調べた。
また、素子数
を50から600まで50間隔で変え、
それぞれの場合(計96通り)について実験を行った。
なお、学習させるパターンに含まれる1と
は同数としている。
その結果が表 4.1である。
結合荷重の変化量 | ネットワークの素子数![]() |
|||||||||||
![]() |
50 | 100 | 150 | 200 | 250 | 300 | 350 | 400 | 450 | 500 | 550 | 600 |
0.00625 | 3 | 3 | 6 | 3 | 9 | 10 | 19 | 36 | 38 | 40 | 41 | 43 |
0.0125 | 5 | 6 | 8 | 26 | 35 | 40 | 40 | 47 | 48 | 50 | 51 | 53 |
0.01875 | 4 | 14 | 19 | 30 | 39 | 45 | 46 | 51 | 54 | 55 | 54 | 60 |
0.025 | 4 | 16 | 21 | 34 | 43 | 46 | 48 | 49 | 52 | 52 | 41 | 38 |
0.03125 | 4 | 16 | 21 | 31 | 36 | 40 | 40 | 35 | 31 | 31 | 26 | 17 |
0.0375 | 5 | 18 | 25 | 30 | 36 | 39 | 32 | 30 | 25 | 16 | 11 | 7 |
0.004375 | 4 | 16 | 25 | 30 | 29 | 28 | 25 | 20 | 13 | 8 | 4 | 2 |
0.05 | 4 | 13 | 23 | 26 | 25 | 25 | 16 | 7 | 7 | 5 | 3 | 3 |
表 4.1から、それぞれの素子数の場合について、
最も想起されたパターン数が多かった場合のは
図 4.2のようになる。
(図 4.2の図題中の「適切な
」とは、
を0.00625から0.05までの8通り変えて実験をした中で、
想起されたパターン数が最も多かった場合の
のことを指す。)
適切なは素子数がある程度多いところ(400以上程度)で
0.01875あたりに落ち着くらしいことがわかる。