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実験2(パターンの組を変えた場合)

4.3節「実験1」の結果(各素子数に対する適切な$\Delta w$の値)は、 学習させるパターンに拠るのではないかと考え、実験1と同様の実験を 学習させるパターンの組を変えて行った。 (学習させるのが2値からなるランダムのパターンで、含まれる1と$-1$が同数であることは 実験1と同様である。)

その結果が表 4.2である。


表 4.2: 動的想起で想起されたパターン数
結合荷重の変化量 ネットワークの素子数$N$
$\Delta w$ 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 550 600
0.00625 3 3 3 4 16 9 9 30 37 40 42 43
0.0125 6 7 18 30 29 38 43 46 48 50 51 52
0.01875 3 9 16 27 35 43 48 49 54 54 58 57
0.025 4 10 24 30 35 45 46 48 45 40 35 35
0.03125 5 14 23 35 40 41 44 39 37 25 20 22
0.0375 5 13 19 32 38 34 32 26 21 15 6 6
0.004375 11 13 25 30 30 32 27 17 17 8 4 8
0.05 5 14 24 26 26 23 18 13 5 4 4 2

表 4.2から、それぞれの素子数の場合について、 最も想起されたパターン数が多かった場合の$\Delta w$は 図 4.3のようになる。

図 4.3: 適切な$\Delta w$ - 素子数
\includegraphics[scale=1.5]{eps_file/dw_N2.eps}

これを実験1の図 4.2と比較すると、 素子数の少ないあたり(特に200以下)では、適切な$\Delta w$の値は全く異なるものの、 素子数が多くなる(400以上)と適切な$\Delta w$は実験1、2共に0.01875である。 素子数が少ない場合には学習させるパターンの組の影響を受けるが、 多くなるに従ってその影響は小さくなるらしいことがわかる。


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Deguchi Lab. 平成20年2月29日