ここでは想起に失敗したパターンとして、ノイズの数が0で、
を10として実験をした場合の想起に失敗したパターンについて
述べる。
まず、想起に失敗したそれぞれのパターンを図 5.14に示す。
この図で、それぞれのパターンの上に書いてあるアルファベットが、 想起するはずであったアルファベットである。 この、図 5.14からわかるように想起に失敗した場合、 なんとなく似ている形を出力している場合や、全く違うものを出力している 場合、そして他のパターンに良く似たパターンを 出力している場合があることがわかる。
想起したパターンからわかることは、 Zに似たものが一番たくさん出力されていることである。 これについて、学習する際の手順について考えてみると、 Zを覚えたのは一番最後であったことに気づいた。 最後に覚えたものが想起されやすいことは当然のことである。 学習が最後であることはZが想起されやすいことに 深く関係していると言える。