入力層から中間層,中間層から出力層への結合荷重の状態を 二次元画像にして表示したものが図 6.17 のようになる. 横に中間層の素子,縦に入力層・出力層の素子を順に並べてある. この図より, 例えば入力層・内部記憶層〜中間層では白くなっている部分は 中間層〜出力層・内部記憶層では黒くなっている. 即ち結合荷重が入力層間では正の値として大きい部分が 出力層間では負の値として大きくなっているように 多くの結合荷重が対称となっていることがわかる. つまりその素子に入力された値は再び同じ素子に戻ってくるまでに 違う値となっており,この働きで時系列の判断を行なっていると思われる. 逆にどちらの結合間でも大きさが小さい結合荷重は, 時系列を学習させる際に 過度の影響を与える情報もしくは必要のない情報を消去していると考えられる.