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考察

グラフより、学習係数が0.05以上の時と0.01以下の時では学習誤差に大きな変化が見られる。中間層の数が少ない場合では学習係数が0.05のときに明らかに良い結果を出しているが、中間層の数を増やしていくと学習係数が0.05のときには中盤から学習誤差が極端に増える。また、学習係数が0.01以下では学習係数の差による学習誤差の変化はほとんど見られず、手数による学習誤差の変化もほとんど見られない。 6.2節の実験結果を見ると、学習係数が0.01以下の時の学習誤差と学習係数が0.1で学習回数が2000回程度の時の学習誤差に類似しているため、学習係数が0.01以下の場合は約5万回の学習回数では学習が不十分であると考えられる。

学習係数ごとの結果を見てみると、学習係数が0.1の場合では中間層が多いほうがよい結果を出しているが、学習係数を小さくしていくと中間層が少ない場合のほうがよい結果となっている。先ほどの結果と併せて考えると中間層が多いほど収束するのが遅くなり、収束後の結果が良くなると考えられる。



Deguchi Lab. 2014年2月25日