next up previous contents
Next: 結論 Up: 学習回数による誤差の変化の実験 Previous: 実験結果   目次

考察

学習係数0.01で約50万回の学習を行った結果、特に中間層が4個の場合に学習誤差に大きな改善が見られた。これは学習回数を増やしたことにより学習が進んだためだと考えられる。また、中間層が8個以上の場合ではあまり改善は見られず、まだ学習が不十分であると考えられる。 パーセプトロンを3分割して約50万回の学習を行った結果、特に中盤の学習誤差に大きな改善が見られた。充分な学習が行われた部分では中間層が少ない場合よりも中間層が多い場合のほうが学習誤差が小さくなる傾向が見られるため、やはり中間層を増やして十分な学習を行うことができれば中間層が少ない場合よりも良い結果が得られるということだと考えられる。 また、終盤の学習誤差では学習回数を増やす前と比べてあまり改善が見られない。パーセプトロンが切り替わった直後に分割なしの場合と大きな差が出ているのは、終盤の盤面評価には中盤以前の学習が大きな影響を与えているためだと考えられるほか、終盤では中盤までと比べて盤面の状態が非常に多くのパターン考えられるので充分な学習ができていない可能性が考えられる。



Deguchi Lab. 2014年2月25日