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ニューロン

ニューロンとは生体の中で情報処理系に特化した特別な細胞である。

脳の神経構造は非常に複雑であるが、基本的にはニューロンが基本構成素子となっており、成人の脳の場合で約1000億個のニューロンが存在し、3次元に密に結合した回路網を形成している。[3]

図 2.1: ニューロン
\includegraphics[scale=0.7]{neuron.eps}

ニューロンは、図 2.1に示すように、ニューロンの本体の部分となる細胞体と、複雑に枝分かれした樹状突起、本体から1本だけ出ていて末端で多数に枝分かれする軸索と呼ばれる3つに分かれている。情報は軸索と樹状突起を通じて、ニューロンからニューロンへ伝達される。軸索は、活性化されたニューロンからそのニューロンにつながっている他のニューロンへ、電位または活動電位を伝え、この活動電位を樹状突起の受容体が受け取ることでシナプスの隙間で化学反応が起こり、特定のニューロンへの活動電位入力が励起または抑制される。このような情報の伝達がいたるところで並列処理されているため、全体として高い情報処理能力となっている。



Deguchi Lab. 2014年2月25日