学習プログラムにおいて、計算の都合上同期ニューラルネットワーク の仕様の一部を変更した。
まず、信号の到達時間が小数であることを許容し、信号の到達時間の微妙な変化に 対応出来るに様にした。それに伴い、ニューロンの出力の計算方法も変化した。
信号の到達時間は小数であるが、時間の進み方は離散的である。 そのためニューロンは、他のニューロンの出力の連続した2単位時間の一部分を 参照することになる(図6.2)。
これを解決するために、ニューロンの出力であるパルスを、ある一瞬の時間に存在 するのではなく、図6.3の様に単位時間の幅を持つ面積が1の 信号とする。そして、参照する時間にかかるパルスの面積(図では斜線部分の面積)を、 ニューロンの入力とする。