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6.4 複数のニューロンによる周期信号の学習

次に先ほどと同じ図6.17の同期ニューラルネットワークに周期信号を 入力し、信号を学習するかどうかを確かめる。 tex2html_wrap_inline1870 の初期値はランダムで決定する。 この同期ニューラルネットワークにおいてn=4とし、 パルス間隔が12、8、9である信号を入力する。 学習の際の信号の到達時間の変化を図6.19に示す。

   figure718
図 6.19: 信号の到達時間の変化

この図を見ると信号の到達時間が入力したパルス間隔には収束しないことがわかる。 また、学習を繰り返してもニューロン tex2html_wrap_inline2294 が定常的にパルスを出力する様には ならなかった。これについて、ニューロンが発火してパルスが 出力される様になる信号の到達時間として考えられる値として8、9、12(および それらの和)と複数の値が存在するため、収束する値を見失ったのではないか ということが考えられる。

これらの結果からこの学習法では、周期パルスはうまく学習することが出来るが、 周期信号を学習することは出来ないといえるだろう。



Deguchi Toshinori
1999年03月16日 (火) 16時39分45秒 JST