6.3.2で述べたバツ、三角、波のパターン1、 星、鎖、花のパターン2を学習させる。 その後、目標パターンと想起パターンを比較し、 何% の時に割り込みをかければ収束するかを、比率を少しずつ上げていき調べた。 その結果を表6.1に示す。 なお、乱数を用いることにより初期パターンをランダムパターンとした。
このように比率の値がそれぞれバラバラになるが、 バツ、三角、花は80% となっている。 これはバツ、三角、花のパターンが似ているため、 79% 以下だと別のパターンに収束してしまうのである。
またこの比率を用いて割り込みをかけた結果を図6.5(目標パターンが三角の場合、以下結果1) 、図6.6 (目標パターンが花の場合、以下結果2)に示す。結果1ではt=201で割り込みが入り収束した。それに対し、結果2では t=920で割り込みが入り収束した。これは同じ条件であっても、検索するパターンが異なると検索ステップ数も異なるからである。
目標パターンが波の図6.7は、結果1と同じようなところで収束している。これは、付近に類似パターンが想起されているためである。
目標パターンが星の図6.8と結果2は、同じ初期パターンであるが比率が違う(星 、花
)。当然の結果ではあるが、比率が高いほど収束が遅くなり、高過ぎると収束しなくなる。
これらのことから、次のことがいえる。