MacCullochとPittsの提案したニューラルネットワークモデルにおいて、ニューロンへの入力は、そのニューロンに接続する他のニューロンからの出力に結合重みを乗じたものの総和で表される。
他のニューロンからの出力を 、結合重みを
とし、ニューロンへの入力を
とすると、式 (2.1)となる。
さらにこのモデルでは、重み付けされた入力信号の総和である と、活性化関数
を適用してニューロンの出力を求める。
関数
は図 2.3のような階段状をしたステップ関数である。
この関数は閾値を持っており、その閾値をこえると“1”、そうでなければ“0”という値を返す。式で表すと式 (2.2)のようになる。
式における閾値は0としている。関数
は階段関数、あるいはヘビサイト関数と呼ばれる[3]。
ステップ関数は微分不可能である。
活性化関数にステップ関数を使うかわりに、図 2.4のようなS字型をしたシグモイド関数がよく用いられる。 第 4で述べる誤差逆伝播法という学習法において、誤差伝播学習は微分可能な関数が望ましいためである。
図 2.4を式で表すと、式 (2.3)のようになる。また の値は、式 (2.1)で求められる。