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実験モデル

本研究で用いたカオスニューラルネットワークモデルは,図 5.1の相互結合型ネットワークで,49個のニューロンを相互に結合した。相互結合型ネットワークでは,情報のながれは双方向的で,ニューロンは自分の出力を伝えた相手のニューロンからも情報を受けとることが許されている。 このようなネットワークでは,自分の出力が他のニューロンを経て再び自分の入力として戻る性質(フィードバック)があるので,ネットワーク全体の動作は複雑になる。 i 番目のカオスニューロンのダイナミクスは式(5.1),式(5.2)となる。また出力関数は式(3.3)で与えられるシグモイド関数を用いた。

通常の連想記憶モデルでは入力パターンを初期入力としてのみ用いることが多いが,ここでは外部入力として入力パターンを継続的に与える。また,従来のカオスニューラルネットワークを用いた連想記憶モデルの多くはニューロンの出力に関してのみ時間加算を考慮しているのに対し,式(5.2)では外部入力に関しても離散的な時間加算を考慮している。式(5.2)の各パラメータの値を表5.1のように決めた。

  equation262

  equation266

   figure279
図 5.1: カオスニューラルネットワークモデル

 

 
tex2html_wrap_inline1229 = 0.015 tex2html_wrap_inline1325 = 2.0 tex2html_wrap_inline1327 = 0.99
tex2html_wrap_inline1329 tex2html_wrap_inline1331
表 5.1: 各パラメータの値

   figure297
図 5.2: 実験に使用したパターン



Toshinori DEGUCHI
2003年 4月14日 月曜日 09時55分33秒 JST