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さて,表4.2を見て分かるように,
学習していない年,地域においては,Ctypeの方が良い結果となっており,
内部情報のやり取りがうまくいっていると推測される。
そこで,Ctypeのフィードバックしている内部情報を調べてみた。
そのうち,代表的な三つのタイプをあげると
- 値の変化が気温と同じように夏場に上昇し,冬場に下降するタイプ(図4.7)。
- 値が気温とは逆に,夏場に下降し,冬場に上昇するタイプ(図4.8)。
- 値が夏と冬に上昇し,春と秋に下降するタイプ(図4.9)。
以上のものがあげられる。
これらの値が,内部記憶を持つニューラルネットワークに
どのような影響を与えているかは分からないが,
値の変化を見るかぎり,明らかに季節にともなう変化を見せている。
したがって,季節のうつり変わりを学習できていると考えられる。
図 4.7: Ctypeの内部情報1
図 4.8: Ctypeの内部情報2
図 4.9: Ctypeの内部情報3
Deguchi Toshinori
Tue Feb 23 15:28:33 JST 1999