学習時の回転角度の出力誤差を図 6.5 に示す。
内部記憶あり、内部記憶なしともに誤差の推移は約0.2から始まり、
1000万回まではほぼ横ばいだが、
内部記憶ありの方はそのまま僅かながらの減少をしていくのに対し、
内部記憶なしの方は、1000万回を境に急に誤差が増えていることが分かる。
内部記憶を持たない方は、
1300万回あたりでは急激な変化のせいで、変化分を伝えるという学習の特性上、
誤差が0.7にまで達しているが、
その後約0.5に振動をしつつ収束する。
この誤差は、
1000万回あたりからほぼ常に を
出力していることによるものであるが、
移動距離の誤差と見比べても、
約1000万回で同時に誤差が急増していることになる。
移動距離の方はその後持ち直しているが、
回転角度は依然誤差が大きいままということから、
前研究でも見られたような、片方が学習できているのに
もう一方が学習できていないという現象が見られる。[4]