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所要時間の比較

ゲームの目的達成までの平均所要時間を図 6.5 に示す。

内部記憶ありの方は、平均約50単位時間で、わずかながら右下がりのグラフ、 すなわち学習回数によって、 所要時間がわずかに改善されていっていることがわかる。 しかしながら微々たるものであり、ほぼ一定といってよいと考えられる。

内部記憶なしの方では、最初約500単位時間もかかっているが、 徐々に改善され、約150単位時間にまで減少している。 学習後の回転角度の誤差のグラフから、 全く回転角度に関しては学習できていないため、 この所要時間の改善は、移動距離の誤差の改善によるものだと考えられる。 しかし、回転角度が学習できていないので、毎回ぐるぐると回るだけで ターゲットが自分から飛び込んでくるのを待つといった状態は変わってないと思われる。 よって、この改善はただ単にぐるぐると回転しつつ、移動することによる 捕獲領域の増加によるものだと考えられる。 つまり、ゲームとしての視点から見れば、この改善はなんら評価できるものではない。

   figure2437
図 6.5: 学習後のターゲットを10捕まえるまでの所要時間



Toshinori DEGUCHI
2003年 4月23日 水曜日 17時55分23秒 JST