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比較用ゲームの設定

学習時のゲームと異なる点は、ターゲットが捕獲されると そのまま捕獲されたままとなり、ターゲットの総数が減っていくという点である。 このゲームはターゲットの捕獲をどれだけ速く行えるかを競うものであり、 この結果が優秀なほど、学習による成果が現れたものとして考えられる。

まず学習時と同じように、 ターゲットとプレーヤーを配置し、初期値を与える。 このゲームを行なう際にポイントとなるのは、 ターゲットは10でなく15を用意するという点である。 ターゲットが5まで減った時、そこまでに所要した時間を表示させる。 こうした理由としては、全滅まで、という設定にすると、最後に残った 足の遅いターゲットが視界に入ってくるまでかなりの時間を要したりするなど、 ちょっとしたことで大きな誤差が生じる可能性が高いためである。

この結果から得られるであろうことは、このゲームの目的として最も大切な、 いかに効率よくターゲットを捕まえるか、という能力の評価である。 これは、ニューラルネットワークの学習がいかに結果を残せているかという点で とても重要であり、また、結果を比較することにより 内部記憶による影響も測ることができる。 実際にはこのゲームを100回づつ行い、その平均所要時間を結果として用いた。



Toshinori DEGUCHI
2003年 4月23日 水曜日 17時55分23秒 JST