層型ニューラルネットワーク(図 6.4)は、ニューロンが複数の階層をなすように並び、入力層から出力層の間に中間層と呼ばれる層が存在する。
中間層のないパーセプトロンでは、 どうしてもパターン認識の判定ができない問題がある。 しかし、図 6.4のように多層にすることによって そのパターン認識能力を上げることができる。 しかし、神経回路網をあまりにも多層にしたのでは、 並列処理による高速計算のうまみがなくなってしまうし、 実際の生体の脳においても、 神経回路はそれほど多層になっていない。 そこで、ある程度現実的な数の中間層素子に積極的に学習させ、問題に必要な変換回路を形成することが必要になってくる。