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前実験 - 逐次学習による未知パターンの学習

非同期のネットワークでも学習できるかを確かめるために, 図5.3で示す26パターン全てを学習させた.

学習できたかどうかの判定には, 同じ結合加重を持つホップフィールドネットワークにパターンを入力し, 入力したものと同じパターンを想起できたら, そのパターンの学習に成功したとする.

5.4に結果を示す.

   figure372
図 5.4: 非同期ネットワークでの学習の様子

5.4の横軸は学習セット数,縦軸は学習に成功したパターン数である. 図5.4で,どのネットワークでも 学習を繰り返すことによって徐々にパターンを学習していくことがわかる. また,全てのネットワークで全パターンを学習することが出来た. なお,100セットまで学習を進めてもパターンを忘却することはなかった.

この実験により 1パターンあたりの入力ステップ数 tex2html_wrap_inline1533 を調整することによって, 非同期ネットワークは, 同期ネットワークと同様に逐次学習による学習が可能あることが示された.



Deguchi Lab.