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実験の方法

実験方法は前章と同様であるため, ここでは今回の実験のネットワークモデルについてを説明する.

今回の実験で比較するモデルは, 「非同期学習+同期想起」のネットワークモデルと 「同期学習+非同期想起」のネットワークモデルである. この2つについて,想起パターン数,想起率,想起度数の偏りを調べる.

「非同期学習+同期想起」は非同期で学習し同期で動的想起をするモデルである. 学習時は1パターンにつき1セットあたり2450ステップ入力し,非同期で学習を行う. その後の動的想起は同期とし,400,000ステップ動かす. もう一方の「同期学習+非同期想起」は学習を同期で行い,動的想起を非同期で行うモデルである. 学習時の入力は1パターンにつき1セットあたり50ステップで, 動的想起は,2,000,000ステップ行う.実験のイメージを図6.1に示す.

ここでの非同期における動作素子の決定方法は,制約ありの乱数とする. 制約あり乱数の非同期を使用する理由は, 前章の実験で動的想起の状態が一番良かったことと, 乱数に制約があるため全ての素子が必ず同じ回数動作するため, 学習と想起において同期との整合がとりやすいためである.

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図 6.1: 実験のイメージ



Deguchi Lab.