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2.4.1 相互結合型ネットワーク

相互結合型ネットワークは概念的に示すと 図2.6 のような構成を している。

   figure123
図 2.6: 相互結合型ネットワーク

このネットワークでは、全てのニューロンが適当に散在しており、適当なニューロンとニューロンの間に単方向または双方向の結合が存在している。 そのため、あるニューロンが出力した情報は、他のニューロンを経由して加工され、いくつかの単位時間の後に再び元のニューロンの入力として戻ってくる場合があるわけである。 これをフィードバックといい、これによってネットワークの動作が複雑になる。

具体的なモデルとして代表的なものが 図2.7 に示すホップフィールドネットワークで、これは全てのニューロンが互いに双方向結合されているものである。 つまり、ある一つのニューロンの入力には自分自身を除く他の全てのニューロンの出力が結合されているネットワークということである。

   figure132
図 2.7: ホップフィールドのモデル

このモデルは主に、相関学習による連想記憶などに用いられている。



Deguchi Toshinori
Thu Mar 4 14:22:36 JST 1999