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動的想起状態

図 5.2 に示す4個のパターンを、ニューラルネットワークに 相関学習で記憶させ、シナプス前抑制を加え続けると、 不応性のためにネットワークの状態は平衡点にとどまることなく、 非周期的に様々なパターンをランダムな順で想起していく。 この動的想起状態を実現した例を図 5.3 に示す。

パラメータを調整して与えることにより、動的想起状態を実現させている。 パラメーター各値は図中の左上に示す。またtはネットワークの動作回数(時間) を表し、初期パターンはランダムなパターンを用いている。

図 5.3 の動的想起状態では、t=8では、バツを想起し、 t=10では、波に近いパターンを想起し、t=46では、再びバツを、 t=56では、星にかなり近いパターンを、t=94では、三角を想起している。

この動的想起状態は相関学習法によって実現されているが、 本研究では逐次学習法により実現させようとしている。

   figure242
図 5.2: 覚えさせた4個のパターン

   figure250
図 5.3: 動的想起状態



Toshinori DEGUCHI
2004年 3月22日 月曜日 09時50分50秒 JST