想起の結果ネットワークが出力した値は図 6.1 に示されるようになった。 これは教師信号のものと全く同じになり,正しく学習・想起が行われているといえる。 図の網かけ部分は時間ステップ t=0 で入力した教師信号である。 学習させた時系列を一通り想起した後は,時系列の最初の値を想起して繰り返し 想起を行っている。 これは,想起時には出力をそのまま次の時間ステップの入力とし,結合荷重の変化も, 外部からの入力もないためである。 そのため放っておくと学習させた時系列を周期的に想起し続けた。 そこで時系列の一回分の時間ステップの長さを一周期と考える。