ワークスペースとは、ちょっとしたSqueakプログラミングを実行するための、簡単なメモ帳のようなものである。メモと違うのは、インタラクティブなところである。様々なSmalltalkの式を書いて、実行させることが出来る。
トランスクリップトとは、文字列を表示させるためのウィンドウである。他のプログラミング言語での標準出力のような使われ方をする。
システムブラウザ(System Browser)は、Smalltalkシステムにおける標準的なアプリケーションのひとつで、オブジェクトの定義の閲覧や編集をサポートするためのソフトである。ここでいう「オブジェクトの定義」は端的には「クラス」のことを示す。オブジェクトはどのクラスに属するかによって、どんなメッセージを受けることができるのか、いくつの状態(インスタンス変数)を内部に持つことができるのか…が決まる。 システムブラウザは、Squeakでプログラミングするには不可欠のツールであるが、使いこなすにはオブジェクト指向の知識が不可欠となる。詳しくは、後の章にゆずる事にする。