ニューラルネットワークの結合状態で分類すると、ネットワークの構造が階層的なネットワークと、相互結合がある非階層的なネットワークに分けることができる。
階層型ニューラルネットワーク(図 6.5)は、ニューロンが複数の階層をなすように並び、入力層から出力層へ向かう方向のみに結合がある。
相互結合型ニューラルネットワーク(図 6.5)は、全てのニューロン間に双方向の結合を持っている。
階層型は相互結合型の特殊な場合であるといえるが、それぞれ性質は異なる。 階層型ニューラルネットワークは、信号が入力層から出力層へ一度しか伝搬しないが、相互結合型ニューラルネットワークは、信号がネットワークの中を平衡状態になるまで何度も巡るといった違いがある。 階層型ニューラルネットワークの方が結合の数が少ないため、信号処理が素早く行なえるというメリットがある。