パターン1、パターン2を学習させた結果(以下、結果1)を図 6.7、 図 6.8 に、 パターン3、パターン4を学習させた結果(以下、結果2)を図 6.9、 図 6.10 に示す。初期値は六つのパターンのいずれか一つと 少し異なった初期値を与えた。t は回数(時間)を表している。
図 6.10: カオス状態(パターン3,4) Page2/2
結果1は初期値がパターン2(星・鎖・花)の``星''に近いために、 t=1 では``鎖''に、 t=2では``花''に近いパターンが想起されている。 また、t=21 では``三角''に近いパターンが想起されており、以降 t=27 くらいまでパターン1の(バツ・三角・波)に似たパターンが周期的に現れている。 更に t=67 では``花"に近いパターンが想起されており、周辺ではパターン2に近いものが現れている。
このことから、カオス状態では学習した全ての周期パターンが 想起できると考えられる。
学習パターンを変更した結果2も、結果1と同様に学習した全ての周期パターンが 想起されているが、パターン3(三角・星・波)が想起されるまでに かなり時間がかかる。これは、比較的似ているパターン``バツ"と``花" がパターン4(バツ・鎖・花)の中にあり、もう一方のパターンの中に似ている パターンが無いためだと考えられる。