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4.3.2 実験および結果

昨年度の研究により、フィードバック層が以前のデータをただ一つしか保持していないと、パターン列の長さが3以上では確実な結果が得られないということが分かっている。 従って、フィードバック層に中間層の出力をそのまま与えるのではなく、それ以前のデータも残るようにプログラムを組む。 残し方は昨年度同様、今あるフィードバック層のデータにある値 tex2html_wrap_inline1019 を掛け、それに中間層の出力を足したものを新しいフィードバック層のデータとする方法をとる。 今回は tex2html_wrap_inline1021 として実験を行なった。

学習に用いる係数 tex2html_wrap_inline991 , tex2html_wrap_inline1011 の値は、2通り試した結果、良い結果が得られた 0.15 , 0.2 を用いている。

学習回数100000回、500000回、1000000回のときの結果を図4.3〜図4.5 に示す。 ここでは、出力が0.5を越えた場合をニューロンが発火したとみることにする。 (学習回数およびニューロンの発火の判定条件は、すべての実験ともこれに同じである。)

なお、横軸のアルファベットの列は、学習終了後連続パターンの検出のためにニューラルネットワークに入力されたパターンである。 また、その下に時々ついているアスタリスク(*)は、発火すべき位置を示すためのマークである。 出力層のニューロンは三つあるため、グラフはニューロン1の出力を(a)、ニューロン2の出力を(b)、ニューロン3の出力を(c)としてある。

   figure254
図 4.3: 実験1 100000回学習させた結果

   figure261
図 4.4: 実験1 500000回学習させた結果

   figure268
図 4.5: 実験1 1000000回学習させた結果



Deguchi Toshinori
1996年10月17日 (木) 12時31分30秒 JST