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7.2.3 サーチアクセスの実行

 

サーチアクセスの仕組みについては,第 6 章で述べたが, ここでは本研究で用いた方法について述べる。

昨年までの研究[1, 2]では,パターンに特徴を割り当て,特徴抽出・比較に バックプロパゲーション(back-propagation, 逆伝搬法)を用いることにより, ニューラルネットワークのみでサーチアクセスの実現を成功させている。 しかし,特徴による検索は,本研究では,次のようなことから省略し,直接 パターンの入力を行なうことにより,検索を行なっている。

また,特徴比較の変わりに,入力パターンと出力パターンの比較を行ない, これによりシナプス前抑制の制御を行なっている。 この比較による抑制信号は,入出力パターンの距離を使用している。 この距離 Z の計算は,次式のようになる。ただし,バックプロパゲーションとの 置換えができるように,バックプロパゲーションの出力と 同じ tex2html_wrap_inline2661 とした。

  eqnarray798

これらを考慮すると,図 6.1 の構成は, 図 7.2 のようになる。

   figure811
図 7.2: 調査用のネットワークの構成

これで,パターンの相関内積と想起度の関係を調べることができる。 次節より,これらを使った調査の結果と考察について述べる。



Deguchi Toshinori
1996年09月05日 (木) 11時50分24秒 JST