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考察・検討4

実験結果より、今回の実験の結果が5章の時と似ていることが分かる。 比較のために、 tex2html_wrap_inline1858 回学習、x=0.5、Type1入力の場合と tex2html_wrap_inline1860 回学習、x=0.7、Type1入力の場合での想起成功パターン数および想起成功率の結果を 図 6.86.9に示す。 この図から、多少の違いはあるが、 xの値は違うにもかかわらず基本的に似た特性であることが分かる。 そしてこれは、他の入力方法や入力値においても同様であった。 よって、 tex2html_wrap_inline1860 回の学習を行なった場合の動的想起状態は tex2html_wrap_inline1858 回で入力を小さくした場合と同じような状態となると考えられる。 この様な結果になるのは、学習回数によって学習の強さが強くなっているために、 カオスニューロンの状態への影響力が相対的に弱くなっているためだと考えられる。

学習の強さが強くなればより良い動的想起状態となるのではないかと考えたがそうはならなかった。 これは、学習の強さと動的想起状態には関連性が無いから、 あるいは26個程度の学習では tex2html_wrap_inline1858 回の学習で充分な学習の強さとなり、 それ以外の要因の影響力が強くなるから、といった理由が考えられる。

   figure708
図 6.8: 各学習回数におけるType1での学習パターン想起回数の割合

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図 6.9: 学習回数におけるType1での学習パターン想起回数の割合



Toshinori DEGUCHI
2005年 4月 1日 金曜日 16時36分09秒 JST